●アーユルヴェーダについて
アーユルヴェーダとは、サンスクリット語のアーユス(Ayus;生命・寿命)とヴェーダ(Veda;科学・知識)が組み合わさって出来た言葉で、「生命科学」という意味です。アーユルヴェーダはインドに伝わる伝統医学で、漢方(中国医学)と並ぶ東洋医学の双璧をなすもので、ギリシャ医学、中国医学、アーユルヴェーダの3つを称して世界3大伝統医学と呼ばれています。
古代インドを発祥として、約5千年の歴史を持ち、中国、ギリシャ、アラビア、チベットの医学にも影響を与えたといわれています。現存する文献として最古のものは紀元前6世紀頃に編纂された「チャラカ・サンヒター」があり全8巻120章から成ります。
アーユルヴェーダは紀元前8世紀~紀元10世紀頃に盛んでしたが、1980年代初めにアーユルヴェーダの指導的な医師達が集まり、散逸して行ったアーユルヴェーダの知識が再編され、更にこれに現代医学の立場から科学的な検討が加えられ、改めて世界で注目を浴びるようになり、現在ではWHO(世界保健機構)でも病気予防の医学として正式に推奨されています。
アーユルヴェーダは、治療や治癒だけでなく生活全体にアプローチすることで、健康を最高の状態に保ち、長寿を図ろうとする考え方で、何よりも「より良く生きる」ということを目的としています。個人の体質や気質に合わせて肉体と精神のバランスを整える事によって自然治癒力を引き出すことを目的としたインド医学です。
ですので、アーユルヴェーダは、病気を治療するものだけでなく、予防医学であり、病気にならない身体を作りだします。アーユルヴェーダは、自分の体質を知り、生命全体の健康増進を行うよいきっかけを与えてくれます。
アーユルヴェーダでは、健康と病気は繋がっていて、一元的なものであり、健康な人がいきなり病気になることはないという考え方です。基本生命エネルギーを脈で診ていくのですが、生命エネルギーがちょっとくらい乱れていても病気にはならず、食生活などの生活改善をすれば生命力が戻り健康になりますが、生命エネルギーの乱れがたまり、許容範囲を超えれば、生命エネルギーが体の弱い部分にたまり、慢性病が発生します。
アーユルヴェーダには現在の体力をさらに増進し、毎日の活動能力を高め、病気を寄せ付けず、優秀な子孫をつくり、いつまでも若々しく、老化を遅らせ、健康で幸福な長寿を実現する知識があります。また病気に苦しむ人から病気を取り除く方法も教えますが、単なる伝統的治療医学ではありません。肉体、心、スピリットを同時に考え、医学的知識と哲学的知識を兼ね備えた統合的な人間学でもあるのです。
アーユルヴェーダは、インドにおける伝統的な自然治癒体系であり、肉体と心と魂の三つの要素がバランスよく維持するための指南書とも言えます。
●バコパモニエル(バコパモンニエル)
ゴマノハグサ科に属する水草で、厚みのある葉をつけます。原産地はインド、スリランカ、ハワイやオーストラリアなどの太平洋諸島などの熱帯~亜熱帯の水辺。
バコパモニエルはアーユルヴェーダで多く使われるハーブで、「優れた作用を持つ滋養強壮・長寿薬の部類に属し、心身の安定、滋養強壮、関節炎を含めた抗炎症、疲労回復などの様々な目的に用いられてきました。
また、てんかんと喘息のための伝統的な治療法として用いられ、ヒトでの研究では、抽出物に抗不安作用があることがわかっています。
また認知能力を高める薬剤として使われ、インドでは知性の門を開くということで新生児を奉献するときに伝統的に使用されています。
ラットでの実験研究では、抽出物には記憶容量と運動学習能力を向上させ、活性酸素を消去し、アルツハイマー病や痴呆を軽減することが示されました。
バコパモニエリには真菌に対抗する多くの活性化合物が含まれ、病院感染において特に問題となり皮膚炎、副鼻腔炎、気管支炎、肺炎、脳炎などを引き起こす真菌のアスペルギルスや白癬の原因菌で、頭部白癬(しらくも)、汗疱状白癬(水虫)、体部・陰股部頑癬(いんきんたむし)、爪白癬等を引き起こす皮膚糸状菌、天然の発癌物質としては最高の毒性を持つアフラトキシンを作り出すアスペルギルス・フラバス、水虫の原因菌の紅色白癬菌などに対して抗真菌活性を持っています。
成分としてはアルカロイド、サポニン、フラボノイドやかなりの量のベツリン酸(*1)、スチグマステロール、β-シトステロール、バコパサポニンがあります。ラット試験でカタラーゼ、活性酸素の消去やCATおよびグルタチオンペルオキシダーゼ(GPX)活性を増加させ、抗酸化防御を強化することが判明しています。安全性と忍容性について評価され有害影響は認められませんでした。
(*1)ベツリン酸はがん細胞のミトコンドリアの外膜の透過性を亢進させてアポトーシスを誘導する作用が報告されています。